スポンサードリンク

牽引治療の結果

腰の牽引治療を整形外科で2週間続けた結果です。

さすがに毎日、牽引治療を受けに通院は出来ませんでしたが、2週間の間に合計7回の治療を受けました。

ブロック注射は最初の1回だけで、後は牽引治療と筋肉の緊張を取るお薬の服用を続けていました。

お医者さんの言う通り、私の腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛には痛みを感じさせない生活が良いということで、仕事も自宅での作業にして、病院以外はほとんど外出せずに過ごしていました。

後はスーパー銭湯に3回、温泉に筋肉のコリや張りをほぐしに入りに行ったのと、効く効かないは別にして肩こりも楽になるので十字式健康法の気功整体に1回行ったくらいです。

自宅での作業も椅子に座っていると痛くなってくるので、寝ながら出来るPC台を用意して横になってパソコン仕事をしていました。

で、牽引治療を続けた結果ですが、総合的な意味で痛みの症状の悪化はしませんでしたが特に回復した感じもありませんでした。

そして腰の痛みについてこれまでとは違った感覚の痛さに変わってきました。

牽引治療中にも少しだけですが腰が痛くなる時があったのですが、以前より鈍い痛みを感じるようになっていました。

最初に打った臀部の痛みを感じる痛点の神経を麻痺させるブロック注射も効果が無く、牽引治療を続けても改善している様子が無いので、整形外科の先生からもタイミングを見て手術をしなければならないだろうと言われました。

もし手術をすることになると少なくとも1ヵ月くらいの入院が必要になります。

確かに今でも仕事に支障が出ていますが、もし今すぐ丸々1か月以上も休むというのは無理なので、関係者に連絡や調整をして入院期間中に問題の無いように準備をする必要があります。

先生は手術を勧めてこられましたが、もうしばらく考えさせてくれと言って一旦保留にしてもらいました。

結局、今回の整形外科での牽引治療やお薬も私の腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛には効果が無くてまた振出しに戻ってしまったのです。

日本の一般的な病院による西洋医学的なアプローチの保存療法(ブロック注射、痛み止めや炎症を抑える薬、筋肉の緊張を緩和する薬、神経痛の痛みを抑える薬、牽引治療など)でこれまでに聞いていた治療法は全て効かなかったことになります。

この頃にはどんな整形外科に行っても薬の種類が変わるだけで腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の痛みの緩和や解消の根本的な治療は出来ないんだ。

病院や医者を頼ってもどうにもならないという気持ちになっていました。

牽引治療と痛みのメカニズムの説明

牽引治療と痛み、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛

ネットで調べた別の整形外科へ行き牽引治療、ブロック注射と痛みの出るメカニズムについての説明を聞いてきました。

この整形外科は自宅から車で30分位かかる所にあるのですが、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛などの治療に定評のある病院みたいです。

以前撮ってもらったMRIの画像写真とこれまでに飲んできた薬を書いたお薬手帳を持って整形外科に行きました。

しかし、なんとまあ、患者さんの多いこと。

待合室のベンチも一杯で、診察が始まるまでに30分立ったまま、さらに30分座って待つことになってしまいました。

「先生の診察の前に腰部のレントゲンを撮りますのでこちらに来てください。」

と看護婦さんに呼ばれる頃には痛みを耐えて脂汗を流すような状態でした。

レントゲン撮影後、暫らくしてお医者さんによる診察開始です。

これまでの治療や現在の痛みの症状と状態を一通り伝えた後、診察台の上で脚を曲げたり腰を押したりして診断をしてもらいました。

医者:
「相当悪いね。一応、保存療法で始めてみるけど、改善しない場合は手術が必要になる可能性が高いよ。」
「ただし手術をしても全員が確実には治らないんで、あくまでも最終手段だけど君の場合、まだ悪化する恐れがあるからその時は覚悟しておいてね。」

この様に怖いことを言われて治療開始です。

痛みの大部分は坐骨神経痛による臀部から足にかけての痛みなので、脊椎へのブロック注射ではなく、臀部の痛みを感じる痛点の神経に向けてのブロック注射を腰の牽引治療の前に打ってもらいました。

この注射は小さな注射で、左側のお尻のあちこちにチクッチクッと5ヵ所くらい打っていきます。

そして先生が言ううには

「坐骨神経痛は痛みを感じ続けることで、痛点が過剰に敏感になり過ぎて関係ない刺激でも痛みとして感じるようになってしまうものなんだよ。」

「だから痛いことはしない。少しでも痛くなったら休むなどをして、痛みを感じさせずに生活することが大事だよ。」

「ロキソニンやリリカカプセルなどは君の場合、飲んでも無駄なので筋肉の緊張を取る薬を処方するね。」

「あとは向こうで腰の牽引治療を受けて、腰椎椎間板ヘルニアの出っ張って神経を圧迫している所を伸ばしてもらうね。」

「それと、しばらくは毎日、牽引治療に通院してね。」

ということで、約30分の腰の牽引治療をしてもらい、調剤薬局で薬を買って帰りました。

確かにこれまでにもネットなどで調べていると坐骨神経痛が発生するきっかけとして腰椎椎間板ヘルニアが関係します。

しかし坐骨神経痛による足腰の痛みと腰椎椎間板ヘルニアの有無には関係が無いとの記事を読んだことがあるので、この時は納得して先生の説明を聞くことが出来ました。

帰国時の痛み対策

帰国時の痛み対策

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛が一向に治らないまま、逆に悪化していく中で、またしても恐怖の渡航の日がやってきました。

今回は中国から日本への発症後、2回目の帰国です。

これまでに書きましたように、この時期は更に症状が悪化していて、足腰の痛みが無く歩ける距離や時間も以前より短くなっていましたし、座っているだけでも暫らくすると脚が痛くなるような状態でした。

これまでの経験でリリカやロキソニンなどの痛み止めはまだありますが、ほとんど効果が無いことは判っています。

鍼を打ってもらっても、按摩をしても一時的にほんの少し痛みがマシになる程度です。

中国から日本に帰らなくてはならないのですが、帰国の移動に掛かる時間と痛みや身体的負担を考えると不安感でいっぱいになります。

しかしチケットの日は決まっているし、仕事の都合もあります。

また妻や子供、家族に会いたい気持ち、自分の国である日本で言葉の不自由のない安心した場所に帰りたい気持ちで心を奮い立たせて帰国の準備を始めました。

まずは少しでも移動や手続きが楽になるように、今回はスーツケースを持たずに小さな手提げ鞄ひとつで帰ることにします。

荷物はパスポートと財布と携帯とノートパソコンとiPadと手帳だけで他の物は一切入れません。

服装もスエットのズボンにTシャツと少し季節外れですが体を冷やさず軽くて暖かいユニクロのダウンベストを羽織り、靴はクロックスのサンダルです。

出発前日の夕方に近所の按摩屋に行き、揉むのではなくオイルマッサージをしてもらい血行を良くしておきます。

腰はマッサージしてもらわずに、痛みの酷くなる臀部から左足にかけてだけを1時間じっくりとオイルマッサージしてもらいました。

そして家に帰ってから漢方薬フヨウで腰の温熱治療をして、いつもよりずっと早く眠りにつきます。

出発当日はギリギリまで横になり体を休めて、気休めにしかならないかもしれないけど酩酊しても良いつもりで通常1回1錠のロキソニンを2錠飲んで家を出ました。

さらにと搭乗手続きの時に腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛であることを伝えて、
前回同様に隣が空いている席を取ってもらいました。

搭乗前にさらにロキソニンを1錠飲んで、ベルトサインが消えている時は周りの乗客の冷たい目も構わずに並んだシートで横になります。

関空には車で妻に迎えに来てもらうように連絡してあります。

この様に出来る限りの対策を打って、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の痛みが何度か出ながらですがどうにかこうにか日本の我が家に帰ることが出来ました。

苦痛と生活の心配

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の苦痛と生活の心配

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛を発症して約4ヵ月が過ぎました。

鍼治療、漢方薬、按摩、整体、硬膜外ブロック注射、痛み止めの薬、温熱治療、高周波治療器などなど、日本・中国それぞれでこれまでに7ヵ所の病院や治療院で保存療法と呼ばれる治療を試みてきました。

しかしこれまでのところ、目立った効果の有る治療法には出会えず、日本と中国の往復とそれぞれの国での仕事や生活、足腰の痛みを我慢したり庇いながらの不便な日々。

仕事も捗らず、病院通いやひどい痛みなどで仕事を休んだりすることも増えて収入は減るのに、タクシー代や治療費で出費はどんどんと増えるばかり。

一体、いつになったら治るんだろう。
やはり手術をするしかないんだろうか?
このままずっと、治らなくて一生、こんな苦痛と生活が続くんだろうか?

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の苦痛。
生活費の心配。
子供と妻のこと。
仕事の悩み。
回復の見込みがない治療。
ストレスや焦りでイライラが募る毎日。

気分転換に出掛けたくても、足腰が痛くて買い物や映画どころか飲みに行くことも友達と外食することすら出来ません。

また中国に居る時は妻や子供の顔すら見ることが出来ません。

この4~6ヵ月目くらいが一番、肉体的にも精神的にも辛い時期でした。

中国に居る時は一人暮らしなのでどうしても外食が中心になります。

しかし、例え歩く距離の少ない近くのお店に食べに行っても、いつも食事の途中くらいになると脚が痛くなってきてじっと座っていられなくなってきます。

そうなると食事もまともに食べられなくなってきます。

ある時はわずか300mくらいしか離れていない銀行までお金を下しに歩いていく途中で脚が痛くなりました。

ベンチや椅子、ちょっと腰を掛けられる階段などが何もなく、しかしもう歩けないくらいに脚が痛くなったので、道端で横たわって休んだこともありました。

中国では倒れている人を助けようと声を掛ける人はほとんど無く、道行く人々が道路で寝そべっている私を変な目で見ながら通り過ぎていきます。

本当に自分で自分が情けなくて悲しくなりました。

もっとも逆に声を掛けられても中国語が話せない私は返答に困りますし、もし悪い人に日本人だとバレたら、鞄や財布、携帯やパスポートなどを奪われるかもしれません。

もし取られても、その時の私は抵抗することも相手を追いかけることも出来ませんから。

この様に腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛を発症してからは当たり前だと思っていた生活が送れなくなり、ちょっとしたことが出来なくなります。

これまで病気らしい病気や大きなケガをしたことが無かったのですが、健康な体の大切さをヒシヒシと感じることになりました。
スポンサードリンク