中国に何とか到着したのは良いが、痛みの為に寝たきり状態でどうにもなりませんでした。
以前にも書きましたように、いくつかの中国の病院で鍼治療や按摩に通ったり、小剪刀という手術を試したりしましたが全く効果が無く、逆に悪化したりもしましたので、こちらで打つ手もない状態でした。
日本、中国共に病院や治療院が信じられなくなっていました。
ここは中国、漢方の本場ということで自分で調べた漢方薬治療を試そうと考えてみました。
中国語が出来ないので、まず日本語で調べてそれと同じ漢方薬をこちらで買えば安く上がるかもとの思いもありました。
色々と見ていく内にイスクラの独歩顆粒と冠元顆粒という漢方薬がどうやら腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛に効きそうです。
まずはそのものずばりの名前で中国のネット検索を掛けました。
中国の華西医科大学製薬廠という工場で作ってはいますが、この薬は日本向けにだけ販売されていてこちらで購入することは出来ないようです。
そこで成分というか使われている生薬の名前と配合を調べて、それと同等の漢方薬を探すことにしました。
カタカナで書かれた成分を該当する漢方薬を調べるサイトで漢字にして、それを中国語で探します。
独歩顆粒に使われている生薬は
「独活、茯苓、地黄、生姜、牛膝、防風、芍薬、桂皮、甘草、細辛、川芎、当帰、桑寄生、党参、杜仲、秦九」
独歩顆粒には腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛などの症状に対し、筋骨を強めたり再生、鎮痛作用で効果がある生薬を含んでいます。
また中国医学でいう体質の「虚実」両方で使えるということで、自分の体質が虚か実か判らなくても使えるので良いかなと判断しました。
冠元顆粒に使われている生薬は
「丹参、赤芍、川芎、紅花、木香、香附子」
冠元顆粒には血行を改善することで独歩顆粒の効果を補助し、坐骨神経痛の痛み痺れを緩和する生薬を含んでいます。
で、上記に該当する中国で購入できる薬を探してみると、
「独歩顆粒→独活寄生丸」「冠元顆粒→精制冠心顆粒」
という薬にほぼ同等の生薬が配合されているようでした。
中国ではネット通販で独活寄生丸も精制冠心顆粒も買うことが出来るので、早速注文しました。
それぞれ1ヶ月分、掛かった費用は合計で日本円で約5,000円。
独歩顆粒と冠元顆粒を日本で買った場合の1/3くらいの値段で買うことが出来ました。