鍼治療を名人に腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の痛みの治療の為、受けたのですが、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいました。
鍼治療の内容や効果などについては次回、改めて書きますが
鍼治療の時に起こった、さすがは中国と言うトラブルがありましたのでその件を今回は先に紹介させていただきます。
前回、前々回に書いた盲人の按摩名人によるマッサージと漢方薬フヨウによる温熱治療、中国人社長さんのお持ちの高周波治療器による治療を約2週間くらい続けていました。
その間、按摩屋には合計5回ほど、内3回は社長さんの送迎付きです。
高周波治療器は3回、社長さんの会社で治療していただきました。(もちろん無料です。)
漢方薬フヨウと岩塩による温熱治療は毎日自宅で続けていました。
しかし、その時は気持ち良いのですが、やはり歩いたり座っていたり、立っていたりすると腰から臀部、脚にかけて痛くなってきます。
そんな訳で按摩の名人に良くなって来ないことを伝えると、鍼治療をすることになりました。
鍼治療の詳細は次回として、起こったトラブルについて書いていきます。
すでに数回、按摩には通っていて、奥さんとも子供さん達とも既に顔見知りになっていました。
また出資者である社長さんの紹介だったし、治療の後、社長さん、私、按摩屋さん、奥さん、子供達と一緒に近くの食堂で食事などをしたこともありました。
(この時の食事代は社長さんの奢りでした)
按摩屋さんの子供は7歳の女の子、4歳の男の子の二人です。
片言の中国語しか話せない日本人の私が面白かったのか、この頃には特に下の男の子に妙になつかれていました。
そして鍼治療の鍼を腰や脚に刺してもらい、ここでも鍼を電極につないで約30分、電気を流し始めました。
電圧を調整してもらい、漢方薬フヨウを行った時と同じ部屋で一人でベッドに寝て治療をしていました。
按摩屋さんや奥さんは次のお客さんをマッサージしに、別の部屋で仕事をしていました。
5分くらいすると私のいる部屋に誰かが入ってきました。
私はうつ伏せで寝ており、また按摩用の治療台なので顔の部分がベッドの窪みの部分に嵌っています。
また腰や脚に電極を繋いだ鍼が刺さっているため、入ってきた人を見ることが出来ません。
奥さんが様子を見に来たのだろうくらいに思っていたその時です。
いきなり感電しそうなほど強力な電気が私の体を流れ衝撃でビクンと体がはじけ飛びました。
しかし電気はさらに流れ続けます。
自分の手の届かない腰や脚など体の後ろ側に深く鍼が刺さっているため、またその鍼から直接体の内部に送られる強力な電気の刺激で痺れて自分の意思通りに体を動かせない状態です。
流れる電気に対してなすすべもないままただただ悶え、大声で叫んでいました。
そうです、男の子が入ってきて機械のつまみを最大値に回してしたんです。
私の叫び声を聞いて按摩屋さんが来ました。
その時、奥さんは居なかったようで目の見えない盲人の按摩屋さん一人だけだったのです。
彼は目が見えませんので来るまでにも時間が掛かり、状況を把握するのにも、電気を止めるのにも時間が掛かります。
私は苦しみの為、中国語が話せず日本語で「痛いやないか、バカヤロー、早く何とかせんかい、ええ加減にせいよ、こん畜生・・・」などと本能のまま出る悪態を吐いていました。
日本語だったのも按摩屋さんの状況把握が遅くなった原因かもしれません。
その間、約1~2分くらいだったと思いますが、私には1時間くらい続く拷問の様に感じられました。
結局、その日は鍼治療は中止、
僕も高ぶった感情が抑えられず、中国語で「もう帰る。二度と来ない。」と言ってました。
お詫びとしてこの日の治療費は無料、再度1回、同じく無料で鍼治療をしてくれるということになりその場は治まりました。
男の子は怒られて泣いていました。
しかし、体の中まで刺した鍼から強力な電気が流し込まれるって、本当にえげつない拷問ですよ。
自分でも良く心臓が止まらなかったな、死ななかったなと思うくらいの激痛でした。
多分、これからの一生でこれだけの電気を体に流されるには、自分が死に面して、心肺停止した時にAEDや電気ショックを掛けられるときくらいでしょう。
まあ、その時は意識が無いので今回の様な苦痛は無いでしょうが。