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小剪刀という中医の手術を受ける

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の痛みを取る為に受ける手術の名前は中医で「小剪刀」と呼ばれる術式だそうです。(小剪刀とは手術器具の名前で手術方法ではなかったようです。正式な手術の名前が中医のため判らないので、そのまま小剪刀として記載しておきます)

この時期の私の腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の症状は、以前よりも悪化していて、腰も痛いのですが、それよりも15~30分ほど歩くと左側の臀部から脚(太もも、膝裏、ふくらはぎ)にかけてひどい痛みが発生しその方が辛かったのです。

また、しばらく座っていたり、横になったりしていると痛みがなくなり、また15~30分ほどは普通に歩いたり動いたりすることが出来ました。


で、予定通り2日後に病院へ行きウー医師の元へ。

前回書いた様に麻酔なしで器具を刺すことの痛みへの恐怖を思いドキドキしながら治療用のベッドに横たわります。

そして手術に使う器具(小剪刀)を刺す場所の確認をします。

腰から臀部にかけて色々な場所を指先で圧迫し、一番痛い場所を探っていきました。

今回は左側の腰と臀部の境で背骨から10センチほど外側から刺すことになりました。

手術用の布を掛けて消毒。いよいよ手術が始まります。

私の不安感を和らげようと、ウー医師は自分の携帯を取り出し、中国の少し安らかな感じがする歌を掛けて私の頭の近くに置いてくれました。

前回も少し書いていますが、直径4,5mm×長さ15cmくらいで先端に平刃のついた手術器具(小剪刀)を刺し、体の中を探りながら押し込んでいきます。

私の感覚で場所を確認して最後の一押しをして手術は終了します。

通常の痛みの場合は取り敢えず我慢です。

ピリッと神経を刺すような痛みの時、これは神経を切断してはいけないので器具を一旦止めて進める方向を変えなければなりません。

ツボに入ったときの様なズンとくる痛みの場所が最後の一押しの場所です。

医師:「今はどんな痛みですか?」

私:「普通の痛みです」

医師:「今はどうですか?」

私:「ちょっとピリッとします」

というような具合で場所を確認しながら体の中にグリグリと器具を刺していきます。

医師:「ここはどんな痛みですか?」

私:「ズンとした痛みです」

医師:「では行きますよ」

「ボン!」という何かが体の中で弾ける様な小さな音が聞こえました。

小剪刀(器具)を抜き消毒をしてバンドエイドを貼ってもらいます。

この時、この手術の原理がやっと判りました。

腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛でも他の理由による腰痛でも同じなのでしょうが、

1)腰痛も神経痛も筋肉が緊張し、凝り固まって血行が悪くなっているのが原因です。

2)筋肉はちょうどゴムの束のようになっています。

3)だから、そのゴムの束の一部を切断して筋肉の引っ張る力を弱めれば痛みが治る。

と言うことのようです。

確かに、先日まで行っていた鍼治療や温熱治療、漢方薬なども、ツボを刺激したり温めたりして筋肉の緊張をほぐすことで治そうとしていました。

小剪刀の手術はそれをもっと強引に筋肉自体の一部を切断することで行う手術だったのです。

ですから最後の一押しの時に張りつめていた筋肉が切断され「ボン」という弾ける様な音が出たのです。

あと不思議なことに手術の痛み自体は思ったよりはマシで、まあ十分我慢できる範囲でした。

15分ほどして足の曲げ伸ばしをして術後の確認をしました。

しかし、最初の方で書いた様にしばらく横になっていると、痛みが無くなるので、手術で痛みが無くなったのか、寝てたら痛みが無くなったのかがハッキリわかりませんでした。

医師:「とりあえず、今日一日はあまり動かず、ゆっくりしていてください。」
    「シャワーは三日後から浴びてもらって結構です。」
    「多分、これで問題ないと思いますが、あなたの場合は痛みの範囲が広かったので、もしかすると更に1,2か所の手術が必要になるかもしれません。」
    「様子を見て痛みがまだあるようならいつでも私の携帯に電話してきてください。」

ということで、その日の小剪刀の手術は無事?終わったのです。
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