出国前日、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛が始まって6日目の朝。
寝起きの腰痛は昨日までと同じくらいでした。
取り敢えず普段なら30分くらいで終わるパッキングなんですが、腰が痛くならない様に一時間程掛けてボチボチとやって明日の出発の準備は整いました。
この日は何処にも行かずに家に居たので、歩いていない為か脚の痛みはほとんどありませんでした。
昼食の後も腰痛と脚痛を回復させる為に、布団の中でダラダラとiPadでネットサーフィンをしたり、うたた寝をしたりして過ごしました。
晩御飯は妻の手料理ですが、しばらくは食べる機会の限られる日本の家庭の味を楽しみ、子供と一緒にゆっくりと風呂に入って、夜の9時半頃には寝室に入ってました。
いつもの寝る時間よりもずっと早い時間ですし昼寝もしていたので、眠くなるまで布団の中でネットサーフィンをしているうちに、ふと思い出したように「腰痛」「ヘルニア」「脚の痛み」とかを検索して何となく読み進める内に、
腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板狭窄症、坐骨神経痛といった記事に行き当たりました。
そこには、今の自分の症状に当てはまるような内容がたくさん見つかりました。
内容を見ながら進めて行く内に、手術や入院が必要、なかなか治らない、痛みが止まらない、繰り返し再発、日頃から生活に注意して毎日運動やストレッチなどをする、後遺症、最悪の場合は下半身麻痺や障害が残る場合もある、といったような、今まで自分が考えていなかったような恐ろしい内容がたくさん目につきました。
「え、これ何? もし私の今の症状が本当に椎間板ヘルニアや坐骨神経痛だったら、そしてもし悪化するようならこんなことになるの?」
「ほっといたら勝手に治るものではなく、下手したら悪化する一方?」
「椎間板ヘルニアとか脊椎間狭窄症の場合、手術やリハビリでまともな日常生活が送れるようになるまで1~2ヶ月以上もかかる場合があるの?」
「これって、整形外科でレントゲンとか撮って貰ってちゃんと診察してもらい、早目にキチンとした治療を受けて治しといた方がええんとちゃうか」
などと、椎間板ヘルニアや脊椎間狭窄症や坐骨神経痛について見ている内に、にわかに不安になってきました。
しかし、飛行機のチケットは既に購入済み、明日の朝には家を出て行かなければなりませんので、もう日本で整形外科に行く時間はありません。
「次回(約1ヶ月後)、日本に帰って来たらすぐに整形外科に行こう」
「まだ今なら手術や長い期間の治療をしなくても、数回程度、整形外科で診てもらえば直ぐに痛みも無くなり元どおりになるよね。」
そのように思いながら、その日はそのまま眠りにつきました。
この時はまだ、その後に次々と起こってくる苦痛とトラブルを知らずにいたのです。